あいち平和のための戦争展

シベリア抑留問題の展示に共感の声多数

 今年の「あいち平和のための戦争展」は、八月十二日−十六日、愛知県中小企業センターで開催され、雨 の日が多かったにもかかわらず、三〇〇〇名を越す参加があり、イラク特措法具体化法案が準備される中で、平和への盛り上がりを感じた催しとなりました。

 私たち日ユ協会は「シベリア抑留問題」を@抑留者の運動支援A戦争の非常識性や戦争を起こさないための教訓を共有するB後世に語り継ぐー1の観点で展示
参加しました。

 当初の運動方針は「シベリア抑留と千島・平和条約問題を展示」でしたが、昨年に続き「もう一つの戦争展」が同時開催され、「シベリア抑留を展示」の情報があったため、私たちの戦争展実行委貞会から「シベリア抑留に焦点を絞って、内容が対比できるように」との要望があり、「シベリア抑留問題」に絞った展示になりました。

 「もう一つの戦争展」の展示の骨子は@抑留の全責任は旧ソ連側にあるA抑留された人は二七〇万人で犠牲者は三七万人B抑留問題は一九五八年の日ソ共同宣言で全て解決済み−−でした。

 これに対して私たちは@については、和平交渉の要綱(展示)、ソ連極東軍司令官に対する大本営朝枝参謀の停戦実施報告(展示)などで「捕虜として労働(又は経営に協力)することを提案(同意)」しており、日本側の関与は疑いない。

 Aについては、終戦当時、ソ満国境付近の日本人(民間、軍人)は二七〇万人もおらず、犠牲者の数はソ連、日本政府、研究者、抑留者の誰も発表していない誇張された数字。

 Bについては、日ソ共同宣言で解決していないことが一九四八年の占領軍司令官への政府書簡(展示)、一九九五年ロシアが労働証明書発行開始、二〇〇二年国会質問への厚生労働省、外務省の回答(展示)などで明らか。と、資料展示、および口頭で対比、反論しました。

 訪れた抑留者と家族など関係者の感想は、「こちらの展示の方が胸に落ちる」「下の展示は、結論が先にありきで、公平性に欠ける」「あんなことを言わせておいてはいかん。もっと大きく展示、アピールして欲しい」などでした。
 今後、@の根拠となる原文資料展示と、これが抑留などの被害を拡大、悲惨化したことの強調Aの資料的反論および運動の進展紹介などで、より充実した展示にと思っています。

 会期中、メゾソプラノ・コンサートのちらし五〇〇枚などを配付しました。

 全五日間の展示には、仲野、丹辺両副会長、渡辺、山田両常任理事が分担して立会いや撤去作業に参加して下さったこと、また、稲子会長夫妻はじめ役員、会員のみなさんが激励に訪れて下さったことに感謝を申し上げます。ありがとうございました(小出)
 

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