ロミェフスカヤ・リサイタル
券売数300枚超える
役員、会員のご協力に感謝

 この秋の愛知県連の一大イベント「イリーナ・ロミェフスカヤ・メゾソプラノリサイタル」は10月15日、名古屋市東区の中電ホールで開催されました。リサイタル当日は、前日の雨が嘘のよう、行楽でも出掛けたいような好天でした。入場者は284人で、好評のうちに終了しました。
(実行委員長 中森 秀樹)

 聴衆は演奏に満足し、ロミシェフスカヤも気分良く演奏できたようです。東京ではアンコールは二曲でしたが、名古屋では四曲も歌いました。

 入場者が370人あった昨年の「キリル・ロディン」チェロリサイタルに比べると、入場者が284人で大成功とは言えませんが、券売期間の短さを考えると、320枚のチケットが売れたということは、成功の部類に入るでしょう。券売に努力された実行委員、役員、会員のみなさんに感謝します。

 また、今回は初めての試みとして、全役員に会員券、一般券各一枚、会員に会員券一枚を送り届けました。この方法に関して拒否された会員もいました。昨年の公演で事前注文が少なかったのと会員の参加が少なかったための処置です。決して押し売りでないことをご理解ください。ちなみに会員の参加は前回よりプラス44人の96人でした。

ロミシェフスカヤに酔いしれ
 魅了され堪能した一夜  寺島美恵子(会員)

 まさにインテリジェンスに富んだという形容がぴったりなロミシェフスカヤのリサイクルでした。若々しい華やぎと成熟を併せ持った彼女の歌声は、美しい容姿と共に、多くの聴衆を魅了し、新しいファンを獲得したことでしょう。

 レパートリーも豊富で、ヴィヴァルディ、ロッシーニーからチャイコフスキー、ラフマニノフまで、彼女の温かいメゾソプラノの特別な声を堪能しました。

 彼女が歌えば、カルメンの情熱もオルフェの悲哀も、レーリの冷淡も、知的で豊かに表現され、純粋に演奏を楽しみました。

 舞台でのドレス姿とは打って変わって、カジュアルなジーンズ姿で現れたロゴスキーでの交歓会では、喉を労ってアルコールも冷たい飲み物も避けている姿が印象的でした。

 プロの演奏家のストイックな姿勢をかいま見た気がします。

 彼女の端麗な歌声をもっと聴きたい。舞台での艶姿をもっと見たい。

 一曲を歌うのに、どれだけの技術と素養が必要とされることか。それこそ膨大な背景があります。この夜私たちは彼女の歌声が紡ぎ出す繊細なタペストリーに足を踏み入れたのでした。

 ロミシェフスカヤは、日本での東京国際音楽コンクールに入賞(三位)して以来、藤原歌劇団に所属したり、昭和音大で教えるなど、我が国との付き合いも長く、日本での演奏をとても重視していると言っていました。

 そんな彼女は、プログラムの最後に「平城山」を披露してくれました。彼女はこれからも日露両国の架け橋となってくれることでしょう。

 アルカイックな微笑み、ロシアの伝統を受け継いだ正統派のヴォーカル、親日家で気さくな人柄。ロシアのロマンスと新しい息吹を感じたロミシェフスカヤに酔いしれた一夜でした。